「Deployment Target」と「Base SDK」の違い
Update on February 26, 2016
Xcodeに「Deployment Target」と「Base SDK」と似たような設定がありますが、この2つの違いってわかります?
どちらもiOSのバージョンを指定するんですが。
ようするに、
・Deployment Target:
あなたが、なんかのアプリをつくって、App Storeで公開したとします。そのアプリをダウンロードして使う人のiPhoneのiOSのバージョンを指定する。
最新版を指定すれば、 新しい機能をすべて利用できますが、旧版を使っているユーザは実行できません。
逆に少し古い版を指定すれば、実行できるユーザは多くなりますが、最新の機能は利用できない。
・Base SDK:
あなたが、なんかのアプリをつくるとします。そのアプリをつくる時に、自分のiPhoneで動作確認しますが、その自分のiPhoneのiOSのバージョンより高いバージョンを指定する。
そうしないと、デバッグできない。なので、通常、もっとも新しいバージョンを指定する。
という違いがあります。
参考資料:
確認環境:Xcode 7.2
Deployment Target:
1. ナビゲーターエリアでプロジェクトを選択。
2. エディターエリアの上端でターゲットを選択し、「General」を選択。
3. 「Deployment Info」セクションの「Deployment Target」にiOSのバージョンを指定。
Base SDK:
1. ナビゲーターエリアでプロジェクトを選択。
2. エディターエリアの上端でターゲットを選択し、「Build Settings」を選択。
3. エディターエリアの上端で「All」を選択。(「Basic」のままだと表示されない。)
4. 「Architectures」セクションの「Base SDK」にiOSのバージョンを指定。
余談ですが、「Deployment Target」は「配備ターゲット」って翻訳されてました。
あと「SDK」は「Software Development Kit」の略で、ソフトウェア開発ツール一式のことです。
ざっくりいえば、Xcodeのことですよね。